2026年6月20日|ICL・レーシックについて、制度の正確な解説と実務(費用・流れ・依頼先)を一次情報にあたって整理するメディア。
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ICLのデメリットとは?費用・合併症・後悔しない選び方を眼科目線で解説

三上 さやか / 更新:2026-06-18
ICLのデメリットとは?費用・合併症・後悔しない選び方を眼科目線で解説
「ICLは元に戻せるから安心」と聞いて検討を始めたものの、調べるほど費用の高さや夜間の見えづらさ、感染症のリスクが気になって手が止まる。私もそうでした。

結論から言うと、ICLのデメリットは「高額・自由診療」「ハロー・グレア」「眼内手術ゆえの合併症リスク」の3つに集約されます。ここを正しく理解できれば、後悔の多くは防げます。

この記事では、コンタクト歴10年を経て実際にICLを受けた私が、術前カウンセリングから術後検診まで自分で確かめた感覚と、公的・学会・医療機関の一次情報を突き合わせて、悪い面も包み隠さず書きます。

ICLのデメリットとは?まず知っておきたい結論

ICL手術のデメリット
ICL手術のデメリット

ICLは眼内に小さなレンズを入れて近視や乱視を矯正する手術です。角膜を削るレーシックと違い「元に戻せる」と語られますが、ここに最初の落とし穴があります。

ICLは角膜を削らないが「眼内手術」である点に注意

ICLは角膜を削りません。けれど目の中にメスを入れてレンズを挿入する、れっきとした内眼手術です。

だからこそ、白内障・緑内障・感染症・眼圧上昇・角膜内皮細胞の減少・レンズのズレといった合併症リスクが公表されています。中京眼科の解説でも、これらが内眼手術としてのリスクとして明記されています。

デメリットを正しく理解すれば後悔は防げる

正直に言うと、私が一番不安だったのは「失明」でした。でも調べていくと、重大な合併症の発生率は極めて低く、むしろ怖いのは情報不足のまま勢いで決めてしまうことだと気づきました。

費用、検診の頻度、合わなかったときの再手術。この3点を事前に詰めておけば、術後の「こんなはずじゃなかった」はかなり減ります。

ICLの主なデメリット・注意点

医学的な合併症の前に、検討段階で必ず引っかかる「現実的なデメリット」を先に挙げます。お金と時間、そして夜の見え方です。

ICLの主なデメリット・注意点

費用が高くなる傾向にある

ICLは公的医療保険の対象外、つまり全額自己負担の自由診療です。

公表している医療機関では、両眼でおおむね40万〜80万円、施設によっては50万〜70万円程度と案内されています。私が問い合わせたときも、この帯から大きく外れる見積もりはありませんでした。

注意したいのは「総額の内訳」。検査費・術後診察費・薬剤費が別料金になる施設があります。表示価格だけで比べると後で差が出ます。

手術を受けるまでに時間がかかることがある

思い立ってすぐ、とはいきません。

ICLは術前の精密検査に加え、一人ひとりの目に合うレンズを取り寄せる必要があります。レンズの手配に時間がかかるため、検査から手術まで数週間待つことも珍しくありません。私の場合も、検査日と手術日は別日でした。

ハロー・グレア(夜間の見えづらさ)の可能性がある

ハローは光の周りに輪が見える現象、グレアは光がまぶしくにじむ現象です。夜の運転で対向車のライトや街灯が気になりやすくなります。

これは複数の医療機関が公式にデメリットとして案内している、ICLの代表的な術後症状です。

私自身も術後しばらくは夜の信号がにじみました。ただ数週間〜数か月で脳が慣れて気にならなくなった、というのが実感です。

度数・位置のズレや期待通りの視力にならないことがある

レンズのサイズが合わなかったり、挿入後に位置がずれたりすると、見え方に影響します。

えがお眼科の解説では、サイズ不適合や位置ずれの場合にレンズ交換や再手術が必要になることがあると説明されています。さらに、抜去できても角膜切開などの変化が残る可能性があり、完全な「元通り」ではない点も指摘されています。

ICLの医学的なリスクと合併症

ここが一番、慎重に読んでほしいところです。確率は低くても、起きれば視力に関わるものが含まれます。

ICLの医学的なリスクと合併症

術後の感染症リスク

内眼手術である以上、細菌が目の中に入る感染症(眼内炎)の可能性はゼロにはなりません。

今村眼科の案内では、眼内炎の発生率を0.0167%としています。数字としては非常にまれですが、起きれば重大です。だからこそ術後の点眼や検診を守ることが防御策になります。

角膜内皮細胞の減少による視力への影響

角膜の内側にある角膜内皮細胞は、一度減ると再生しません。

手術操作やレンズとの位置関係によって、この細胞が減少する可能性がデメリットとして挙げられています。減りすぎると角膜が濁り、見え方に影響することがあります。

白内障・緑内障のリスクとその原因

レンズが水晶体に近接することによる白内障、房水の流れの変化による眼圧上昇・緑内障。これらも公表されている合併症です。

前房深度が浅い人や閉塞隅角緑内障がある人などは、そもそも適応外になる場合があります。適応検査でふるい分けられるのは、こうしたリスクを避けるためです。

術後の違和感や頭痛について

術直後は目のゴロゴロ感や軽い頭痛が出ることがあります。

私も当日は「目に何か入っている感じ」が抜けませんでした。これは数日で落ち着きましたが、不安なら遠慮せず検診で相談すべきです。

知っておきたいICLの費用と再手術の実際

IClのメリット・デメリット ー 【公式】アイクリニック東京<ドクターKのICL相談室> Vol.4
IClのメリット・デメリット ー 【公式】アイクリニック東京<ドクターKのICL相談室> Vol.4

競合記事であまり踏み込まれない、お金まわりを厚く書きます。総額・控除・再手術・検診まで含めた「生涯コスト」で見るのが大事です。

費用相場と保険適用・医療費控除の考え方

前述のとおりICLは保険対象外で、両眼40万〜80万円程度が公表されている相場です。

ICLの費用に関する基本整理
金額は公表している医療機関の案内範囲。施設により内訳が異なる。
項目内容
保険適用対象外(全額自己負担の自由診療)
費用相場(両眼)おおむね40万〜80万円程度
別料金になりうる費用術前検査費・術後診察費・薬剤費
医療費控除自由診療でも対象になりうる(領収書を保管し確定申告で確認)

医療費控除は、視力矯正の手術費用が対象として認められる場合があります。判断は税務署・確定申告での確認が確実なので、領収書は必ず取っておいてください。

レンズの除去・再手術にかかる費用と手順

「合わなければ取り出せる」は本当です。ただし無料でも簡単でもありません。

度数のズレやサイズ不適合では、レンズ交換や再手術が必要になります。再手術費用は施設ごとの規定で、初回費用に保証が含まれるか・別途かかるかが分かれます。ここは契約前に必ず確認してください。

そして抜去後も角膜切開の跡などの変化が残りうる、という点は再掲しておきます。「完全リセット」と思い込まないことです。

定期検診の頻度と長期的なメンテナンス費用

ICLは入れて終わりではありません。

角膜内皮細胞や眼圧の変化を見るため、術後は定期検診が続きます。検診費が初回費用に含まれるか別かで、長期のコストは変わります。私は「検診込みかどうか」を最初に確認しました。

デメリットを踏まえたICLとレーシックの比較

「角膜を削らない=ICLが上」と単純化しないでください。向き不向きがあります。

デメリットを踏まえたICLとレーシックの比較

費用・適応の違い

ICLとレーシックの主な違い
費用は公表している医療機関の案内範囲。適応は検査で個別判断。
項目ICLレーシック
手術内容眼内にレンズを挿入角膜をレーザーで削る
費用感(両眼)おおむね40万〜80万円程度ICLより安価な傾向
強度近視への適応適応の幅が広い強度近視は適応外になりやすい
元に戻せるかレンズ抜去が可能(完全な元通りではない)削った角膜は戻せない

レーシックは角膜が薄い人や強度近視で適応外になりやすい。その層がICLに回ってくる、という整理が現場の実感に近いです。

回復期間と後戻りリスクの違い

近視の戻りという点では、ICLは長期的に見え方が安定しやすいと案内されています。レーシックは削る量や個人差で戻りが起こることがあります。

私が最終的にICLを選んだ決め手も、ここでした。長く安定するなら、と。

レーシック適応外でもICLを受けられる理由

角膜を削らないため、角膜の厚みが足りない人でも選択肢になります。ただし前房深度や角膜内皮細胞数など、ICL側にも適応のハードルはあります。

「レーシックがダメだったからICL」ではなく、ICLでも適応検査は別途必要です。

後悔しないためのクリニック・医師選びと生活設計

ここは数字より「選び方」の話。正直、結果を左右するのは技術より、適応をきちんと見極めてくれる医師かどうかだと思っています。

後悔しないためのクリニック・医師選びと生活設計

失敗しない医師・クリニックの見極め方

私が複数院に問い合わせて重視したのは次の3点です。

クリニック選びでチェックした項目
観点確認したこと
費用の透明性検査・検診・薬剤・再手術が総額に含まれるか
適応判断適応外の理由をはっきり説明してくれるか
検診体制術後の定期検診が続けられる距離・体制か

「全員ICLできます」と即答する所より、適応外を正直に伝えてくれる所の方を私は信用しました。

術後の生活制限スケジュール(運動・入浴・メイク・仕事)

日帰り手術ですが、術後しばらくは制限があります。施設の指示が最優先という前提で、私が受けた一般的な流れを書きます。

術後の生活制限のおおまかな目安
施設の指示が最優先。期間は個人差・施設差がある。
項目目安
仕事復帰デスクワークは翌日〜数日で可能なことが多い
入浴・洗顔当日は目に水が入らないよう注意、数日は慎重に
メイク目元は数日〜1週間ほど控える指示が多い
運動軽い運動は数日後、激しい運動・水泳は1週間以上控える指示が多い

私が一番ソワソワしたのは洗顔とアイメイク。数日とはいえ「目をこすれない」生活は地味にストレスでした。

妊娠・出産などライフイベントとの兼ね合い

妊娠中・授乳中は検査や投薬の制約から、手術時期をずらす判断になることがあります。

近視が落ち着く20代後半〜出産前後の生活設計と合わせて、いつ受けるかを考えるのが現実的です。ここは医師と率直に相談を。

ICLを受けた人のリアルな声と後悔の具体例

【ICL/レーシック】向いていない人、どんな人!?
【ICL/レーシック】向いていない人、どんな人!?

ネットの「やめた方がいい」は、実は理由を分解すると納得できるものが多いです。

「やめた方がいい」と言われる理由の実態

理由はだいたい3つに集約されます。費用が高い、夜のハロー・グレアが気になった、適応に不安があった。

逆に言えば、費用を総額で把握し、夜の見え方は慣れる時間があると知り、適応検査をきちんと受ければ、不安の大半は事前に潰せます。私が「やめなくてよかった」と思えたのもこの3点を詰めたからでした。

ハロー・グレアが改善する期間と対処法

私の体感では、夜のにじみが気にならなくなるまで数週間〜数か月。脳が見え方に慣れていく感覚でした。

対処としては、夜間運転を術直後は控える、検診で見え方の変化を必ず伝える、改善しない強い症状は早めに相談する。これに尽きます。気になる人はサングラスやまぶしさ対策も併用していました。

ICLのデメリットについてよくある質問

カウンセリングや術後に、私が実際に気になった質問をまとめます。

ICLのデメリットについてよくある質問

よくある質問

ICLのデメリットとは?
主に「全額自己負担で費用が高い(両眼40万〜80万円程度)」「夜間のハロー・グレア」「白内障・緑内障・感染症・角膜内皮細胞減少・レンズのズレといった内眼手術の合併症リスク」です。確率は低くても眼内手術である点は理解しておく必要があります。
ICLのデメリットで費用はどのくらい?
ICLは保険対象外の自由診療で、公表している医療機関では両眼でおおむね40万〜80万円程度です。検査費・術後診察費・薬剤費が別料金の施設もあるため、総額で確認してください。医療費控除の対象になりうるので領収書は保管を。
ICLの始め方は?
まず適応検査を受けるのが第一歩です。前房深度や角膜内皮細胞数などで適応外になる場合があります。検査からレンズ手配・手術まで数週間かかることもあるため、余裕を持って予約しましょう。費用と検診が総額に含まれるかも最初に確認を。
ICLは老眼を早めるって本当?
ICLそのものが老眼を進めるわけではありません。老眼は加齢による水晶体の変化で、手術の時期と重なると「ICLのせい」と感じやすいだけです。タイミングが偶然重なった、というのが実態です。
ICLは失敗・失明することはある?
度数・位置のズレやサイズ不適合は起こりえて、その場合は交換や再手術になります。失明につながる眼内炎は非常にまれで、ある医療機関の案内では発生率0.0167%です。術後の点眼・検診を守ることがリスク低減につながります。
加齢で白内障になったときICLはどうなる?
将来白内障の手術が必要になった場合、ICLのレンズを取り出してから白内障手術を行う対応が可能です。だからこそ抜去できる構造は利点ですが、抜去後も角膜切開の跡など変化が残りうる点は理解しておきましょう。

最後にひとこと。ICLは「魔法のように元に戻せる安全な手術」ではなく、「高額だが満足度の高い、ただし合併症リスクのある眼内手術」です。

私は受けて満足しています。でもそれは、費用と検診と再手術の条件を全部確認してから決めたからです。あなたも次の一歩は、勢いの予約ではなく適応検査の予約にしてください。

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三上 さやか

Webメディア編集者(健康・美容ジャンル担当歴5年) ・ ICL手術経験者として術前カウンセリングから術後検診まで自身で経験
編集者歴5年

コンタクトレンズ歴10年を経てICLを受けた経験を持つ編集者。手術前後の一次取材と複数クリニックへの問い合わせをもとに、費用・リスク・クリニック選びの実態を等身大の視点で書く。

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